お薬のQ&A

お薬について

「食前」「食間」「食後」のタイミングはいつでしょうか?
■食前:食事の30分~1時間前
■食間:食事の後、約2時間後
■食後:食事の後、約30分以内
食事の時間が不規則でも大丈夫ですか?
「食前」「食間」「食後」など、お薬によって飲むべき時間は異なります。決められた時間に飲まないと、効果が弱くなったり、副作用が出ることもあります。その方のライフスタイルに合わせてお薬の服用方法をご提案いたします。
抗生物質は飲みきるように言われますが、なぜですか?
抗生物質を決められたとおりに飲まないと、菌が十分に殺せないばかりか、菌が中途半端に生き残って抗生物質が効かない「耐性菌」が生まれてしまうことがあるからです。1日3回服用のところを、自己判断で2回にしたり、薬の量を減らしたり、短い期間で服用を中止したりするのはやめましょう。
解熱鎮痛薬を服用しましたが、1時間以上経っても痛みがおさまらない。追加で鎮痛剤を服用してもいいでしょうか?
錠剤などの内服薬では1~3時間後、坐薬では1~2時間後ぐらいが一番効いてくる時間になります。すぐ効かないからといっても、少なくとも4~6時間位は間隔をあけて服用した方がよいでしょう。 また、薬により効く時間が異なりますので服用の間隔は薬剤師にご相談下さい。
お薬を飲み忘れた場合はどうすればいいですか?
お薬を飲み忘れた時、次の服用までに時間の間隔がある場合は、飲み忘れに気づいた時点ですぐに飲みましょう。
次のお薬を飲む時間が近い場合は1回飲むのをやめるか、または、気づいた時点ですぐにお薬を飲んで、次に飲むお薬の時間の間隔をあけるようにします。時間の間隔の目安はおおむね次のとおりです。
・1日3回飲むお薬の場合、4時間以上
・1日2回飲むお薬の場合、6時間以上
・1日1回飲むお薬の場合、8時間以上
1回飲み忘れたからといって、2回分のお薬を一度に飲まないでください。
薬をお茶で飲んではいけませんか?
大丈夫です。以前は、飲まないようにと言われていましたが、近年、鉄分を含んでいる薬でも大丈夫なことがわかってきています。
ただし、飲み合わせによっては薬の効果がなくなってしまうものや逆に身体にとって悪い効果が出てしまうものもあります。安全のため、お水か白湯で飲んでもらうようにお伝えしています。
期限が切れた未開封の湿布薬は効かないのですか?
薬効成分の減少、湿布の中の水分の減少などがあり、効果が十分に発揮されない可能性があります。新しいのを処方してもらうか、購買してください。

処方箋について

処方箋に有効期限はありますか?
はい、4日以内にお越しください。処方箋の使用期間は交付の日を含め、休日や祝日も含めて4日以内です。5日以降は処方箋が無効になりますのでご注意ください。
処方箋がなくても、以前もらったお薬だったら調剤してもらえますか?
いいえ、処方箋がなければ調剤はできません。病院で処方箋を発行していただき薬局へお持ちください。
処方箋は代理人が持っていって、お薬を受け取ることは可能でしょうか?
可能です。患者さまのご家族などが処方箋を持ってきていただいても調剤いたします。
※受け取りには、処方せん原本が必要ですので必ず持参してください。保険証の提出をいただく場合もありますので、保険証も忘れずに持参してください。薬の履歴や飲み合わせなどのチェックに欠かせないのでお薬手帳の持参もお願いします。

お薬手帳について

お薬手帳とは?
いつ、どこで、どんなお薬を処方してもらったかを記録しておく手帳のことです。
複数の医療機関を受診する時や、転居した時など、「お薬手帳」を見せるだけで、あなたのお薬のことをわかってもらえます。いわば、あなたの健康を守る「安全のパスポート」です。
その他に
・旅行する時
・薬局で薬を購入する時
・転居して、新しい医療機関を受診する時
・休日診療所や救急病院を受診する時
・災害にあった時
こんな時にも役に立つのが「お薬手帳」です。
薬局で薬をもらったとき、「お薬手帳」を作ったけれど、他の薬局で薬をもらう時も使えるのですか?
使えます。「お薬手帳」は、あなたの手帳です。 病院ごと、薬局ごとに分けるのではなく、全て1冊で管理して、どこでお薬をもらわれる時も、記入してもらうとよいでしょう。 体調の変化や、薬局で購入した薬の名前など、ご自分でメモしておかれるのもよいでしょう。
いつも同じ薬しか飲まないが、「お薬手帳」は必要ですか?
「同じお薬を継続して服用している」ことを記録しておけば、他の医療機関を受診する時や、薬局で薬を購入する時などに、「いつもの薬といっしょに飲んでもよいか」をチェックしてもらえます。
お薬手帳の持参で処方薬代が節約できる可能性があります。詳しくは薬剤師にお尋ねください。